家出少年6
放課後になり、二人は相談するために教室に残っていましたが
この後の事柄を進めるには、ちょっと時間が足りないという事で
Hの家で相談することにしました。
そしてH の家に着き、まず冷蔵庫からビンのコーラを出し
グビグビと飲みました。飲み終わるとHが言いました。
「このビンの下にちっちゃく、へこんだ丸あるべ
このマークに意味があって、四角いマークもあるんだわ
これ何故かって言うと、丸はちょっと甘く、四角はちょっと
炭酸がきついって事なんだって」
この当時この様な噂がありましたが、コーラの会社の人に聞くと
全然そんな事はありませんと!都市伝説ですね だって
まぁそれはいいとして
二人はいよいよ家出少年連れ戻しの件について話し合いました。
のり「そもそも、Nは戻って来る気はあるのか?家出したんだから
帰って来いって言っても、無理でないのか?」
H「いや!何か電話で話した感じでは、ちょっとだけ
不貞腐れている感じがしてな、本気で家出してもう帰らない
って感じではないようなんだわ」
のり「じゃ、やっぱり家庭の事情ってやつか」
H 「まぁ、正直あそこは複雑だからな」
のり「したら、Nは迎えに行けば何とか戻ってくる感じはいいけど
戻っても又、家出とかするんでないのか!?」
H 「そうなったら、もうどうにもならんけど、そこは言い方で
せめて高校は出ておいた方が、何かとその後有利だとか言ってな」
のり「んだな!それに授業が嫌なら、ここに来てサボればいいんだわ」
それに、家が嫌ならここに来て泊って行けばいいんだしな」
H 「ちょいちょい!何言ってんの、なんで俺んちばっかり」
のり「だって君は誰よりも優しいし、頭は良いし、顔もいいから女子にもてるし
男子はみんな、お前の様になりたいって言ってるぞ!」
H 「テヘヘ!!ホントか!? 参ったなぁ〜!何?みんな言ってるってってか!
そう言えば、何か最近女子からの熱い視線を感じるしな〜!参ったな」
のり「まぁ、そう言う事だから、何かあったら頼むぞ!」
H 「任せなさい!!」
単純なHであった。
続く