家出少年10
何やかんや車内でしょうもない話をしているうちに。遠軽駅に着きました。
汽車を降りた二人は、まず駅構内でこれからの行動について話し合いました。
のり「まず色々調べて来たので、言うからな 昼まであと2時間あるから
ちょっと市内散策してだな、その後昼にするわ」
H 「どっか美味い店あるのか?」
のり「来る前に調べておいたから大丈夫だ 遠軽軒 ってとこあるんだ
ここのカツ丼結構量が多くて美味いらしいぞ」
H 「カツ丼かぁ〜!良いな、よしそこにしよう」
のり「そんでな、俺ら歩くか、バスに乗るしか移動手段ないから
飯食った後はバスに乗って 瞰望岩(がんぼういわ)に行くわ
遠軽来たらここ登らんと話にならんぞ」
H 「そんなに良いとこか?」
のり「いいっちゅうか、なんちゅうか やっぱ有名だからさ
行って来たぞ!って言うだけで有名になれるんだから」
H 「ほんまかいな⁉ 別にそこまで凄く無いべ 誰でも登れるんだから」
のり「まぁまぁ、話のネタとしてな。取り敢えず昼飯までは
その辺ブラブラして時間つぶすか」
と言う訳で遠軽駅を後にして、町の中に繰り出しました。
のり「図書館行って見るべ」
H 「いいけど、近いのか?」
のり「ああ、10分も歩けば行けるんで無いか」
H 「図書館行って何するのよ」
のり「図書館行って何するのよだって!君は何を言ってるんだい
図書館行って卓球でもするつもりなのかい」
H「温泉宿か!」
のり「だろう!いいかい!図書館とは心穏やかにして
雑念を捨て、目を閉じて座禅を組んで微動だにせず
もし、心乱れて少しでも動いたら、後ろから何だか知らんけど
平たいバット見たいので肩をビシッと叩かれるんだぞ」
H 「寺での座禅修行か!!」
のり「違うか〜〜」
H 「もういいわ!阿保らしいからトットと行くべ」
そして、図書館に着いた二人は、漫画を探して静かに読んでいました。
続く